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第1回 板橋いきいき講演会を開催しました
「膝の痛みについての本当の話」
日時:平成18年4月21日(土)
場所:板橋区立文化会館大ホール

講演内容
お陰様で大変な盛況で、参加していただいた方々にとても感謝しています。
ありがとうございました。
当日の参加者は1058名で、舞台の上から見た感じでは「ほとんど満席」でした。
板橋区立文化会館大ホールは1260席ありますが、あとで聞いた文化会館の人の話だと「この会館で1000名超えたのは珍しい」とのことでした。
当日は9時半からスタッフが集まって準備を始めました。受付机の設置、講演資料やスライドプロジェクター、ポスターや立て看板などを老人医療センターから雨の中、運び込みました。
11時からは、総勢38名のスタッフがすべて集まって、受付係と案内誘導係の2チームに分かれミーティングをしたあと、それぞれの配置について最終準備をしました。
雨が降ってはいましたが、駅から近いこともあり、開場時間の12時には入り口に行列ができていました。
定刻どおりに扉をあけて1時までの間、1000人を超える方々が入場しました。
区立の施設にしては階段や段差が多く、参加者がつまづいたり、転んだりすることを心配しましたが、皆様のご協力と案内スタッフの頑張りで、事故なく入場・着席していただけました。
開演は予定通り午後1時で、まず石橋がはじめの挨拶をしました。
NPO高運研の紹介と今日のプログラムを簡単に紹介し、運動器は何歳になっても鍛えれば鍛えるほど強くなることを付け加え、最後に「知識をつかむぞストレッチ」をみんなでやりました。
これは、今日の講演会で有意義な知識を持って帰ってもらいたいという思いをこめて、毎回の講演会のはじめに行っている「儀式」です。
最初の講演は、老人医療センターの山本精三整形外科部長です。
「変形性膝関節症の基礎知識」と題して、膝のつくりや機能、変形性膝関節症の症状や治療などの基本的なお話でした。やはり肥満が大きな要因で減量が大切と強調されていました。
次の講演は、国立国際医療センター整形外科の小林聡先生で、「コンドロイチンとグルコサミンは本当に効くの?」と興味深いタイトルの話でした。両者とも軟骨の成分で、加齢により量が減ること、いくつかの信頼できる論文で膝痛を和らげる効果があることが紹介されました。ただ、薬のように厳密な意味での効果の証明は未だされておらず、効果の本当のところは「わからない」ということです。その中でのお勧めとしては、「グルコサミン硫酸塩1500mgを試してみる」、そして膝痛が強い場合は、「コンドロイチン硫酸塩1200mgを一緒に内服してみる」と良いそうです。これを1ヶ月から3ヶ月続けてみて効果が見られれば続ける、なければ中止する。というのが賢いやり方でしょう。
講演の最後は、石橋の「今日からできる膝の痛みに効く体操」の講演でした。
「美しく歩く」「膝を伸ばそう」「筋力を鍛えよう」という3つのテーマでお話しました。
身体の上から下まで、靴も含めた注意事項と対策をできるだけ分かりやすく解説したつもりです。
膝もそうですが、年をとってからは毎日の生活の中で後ろ向きになりがちなので、「前向きに、ただ前向きに。明日のために、今日からがんばりましょう!」というコメントを最後に付け加えました。がんばりましょう。
会の仕上げは、いつもの「質問コーナー」です。
200枚くらいの質問票があつまりましたが、紹介して回答できたのは15枚くらいです。
でもテキパキと進み、皆さんの興味深く真剣な顔つきが印象的でした。集まった質問は、この「いきいきニュース」でも順次お答えしていきます。
私たちも1000名を超える会は初めてで、不安もありましたが大成功に終わってホッとしています。
これから会場が確保できれば、1年に2回開催していきたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。



セミナー風景 セミナー風景
さあ、12時の開場時間です。
列を作って待っていた方々がはいっていきます。
ほぼ満席でした。
高齢の、いや、恒例の「知識をつかむぞストレッチ」。
皆んな良く揃って壮観です。
解りやすいと評判でした。

セミナー風景 セミナー風景
端正な顔立ちの山本精三先生。
わかりやすい膝の基礎知識。
グルコサミンは本当に聞くの?
「わかりません」と小林聡先生。

セミナー風景 セミナー風景
身振り手振りを加えた石橋の運動に関する講演でした。
でも、写真だと演歌を歌っているみたいに見えます。
質問コーナーは、いつも好評です。
詳しく丁寧に答えていますが、難問も。
「いきいきニュース」でもどんどんお答えしていきます。
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