わかる!くわしい!高齢者の整形外科疾患
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脚がしびれる

脚のしびれは、整形外科の外来でとてもよく見る症状です。
原因として多いのは、神経性のしびれです。
神経のといっても、「病は気から」の神経ではありません。脊髄や腰の神経が圧迫されることによるものです。 頸椎レベルで脊髄が圧迫されると手がしびれたり、脚がしびれたりします。頚椎の場合は、脚のしびれは左右対称に現れることが多く、足の裏の感覚に違和感がでることがあります。  

腰椎のレベルで神経が圧迫されるのは、椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症ですが、この場合は、どちらかの脚だけがしびれる、または両脚がしびれるにしてもどちらか一方のしびれが強く出ることがほとんどです。また、胸椎レベルでの靭帯骨化症などでもしびれがでることもあります。

脊椎レベル以外でも、糖尿病や、動脈硬化による血行障害でも脚がしびれることがあります。
寝ているときの姿勢や、スポーツや仕事の中での負担や衝撃でも一過性にしびれがでることもあります。しびれとともに、知覚がにぶい、足の動きが悪い、などの症状が出た場合や、2週間以上しびれが続く場合は、実際に神経の圧迫や他の病気がかくれていることがあります。

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