脊髄造影検査
脊髄および馬尾(
脊髄について)への圧迫迫部位と程度とを調べる検査です。
単純レントゲン、CT、MRI(
脊椎のMRI)、などと全く異なる点は、患者さんにいろいろな姿勢をとってもらいながら、動きの中で画像を撮影できるところです。
姿勢によって症状が変化する"腰部脊柱狭窄症"の手術前には、この検査は欠かせないのもとなっています。
この検査では、背中から針を刺して、くも膜下腔に造影剤を注入した後、いろいろな姿勢で、いろいろな方向からレントゲンを撮影します。
また、造影剤をクモ膜下腔に入れた状態で、CT検査も行います。
当院では、入院してから以下のように検査を行います。
病棟で点滴を行って、そのまま検査室に行きます。
点滴は、検査中に副作用が生じた迅速に対応するためと、水分補給のために行います。
検査前の飲食は控えていただきます。
稀に、造影剤に対するアレルギーなどの副作用で、気持ちが悪くなったり、血圧が下がったりすることがあります。大変稀にですが、ショック状態(急激な血圧低下のために昇圧剤や呼吸管理が必要となる状態)となる可能性もあります。
検査後は、翌朝までベッド上で安静にしていただきます。
頭を動かしすぎたり、歩き回ると、強い頭痛が生じることがあります。