わかる!くわしい!高齢者の整形外科疾患
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末梢神経とはなんですか?

運動・知覚・交感の3つの神経線維からなります。
中枢神経である脳・脊髄から枝分かれして、途中で合流したり、また枝分かれしたりして身体の各部位に伸びているものが末梢神経です。


大まかに分けると運動神経・交感神経は遠心性(手・足などの先に向かう)で、知覚神経は求心性(脊髄・脳に向かう)です。


末梢神経は何をしていますか?

主に次の3つの働きが重要です。
@神経的興奮を伝える
A神経伝達用の物質(アセチルコリンなど)、末梢神経自身を維持する為の物質(微小管など)の物質を運ぶ
B筋肉や知覚受容体などの形態を維持する因子(神経向性因子)を運ぶ


例えば、末梢神経が切れるとどうなりますか?

主に次の3つの症状が現れます。
@伝導の途絶(運動麻痺、知覚消失、発汗の消失など)
A切断部より先の神経の変性
B筋肉や知覚受容体、皮脂腺の萎縮


末梢神経の障害は何が原因ですか?

主に以下の@およびAによる障害が多いです。
@外傷(切創、牽引力など)
A圧迫(靭帯の肥厚、ギプスによる圧迫など)
B感染(ウイルスによる炎症など)
C薬物(抗がん剤、抗生物質等の注入など)
D電撃(高圧電流の接触など)
E放射線(がん治療等での照射など


どのように診断しますか?

@神経麻痺に特徴的な肢位(手・足の向きなどのこと)
A運動・知覚の麻痺
B腱反射の低下
CTinel徴候(末梢神経の損傷部を軽く叩いた時に電気が走るように感じる放散痛のこと)の有無

上記@〜Cなどの診察所見のほか、下記D〜Fなどの補助診断法があります。
D筋電図
E知覚検査
F交感神経機能テスト


どのように治療しますか?

障害の程度や前述の原因によっても異なりますが、経過観察や薬物治療で済む場合もありますが、手術(神経の圧迫除去、切れた神経同士の縫合、神経の移植など)が必要になる場合もあります。


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