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肩関節周囲炎とは?
いわゆる五十肩のことです。明らかな原因を証明しにくく初老期に起こり易い
痛くて肩の動きが制限される疾患です。
何故起こるの?
年齢の積み重ね、過労による肩関節構造の変性(性質が変わること)が原因と考えられています。
どのくらいの人に起こるの?
正確な頻度は不明ですが、50〜60歳代に多く人口の2〜5%に起こるといわれています。
どんな症状が出るの?
程度によって異なりますが、腕を挙げた時の痛み(ときに安静にしている時
にも痛いことがあります)や、圧痛(押した時の痛み)、肩の動きの固さ、夜間の痛み、
経過が長いと筋肉の萎縮なども生じます。長い場合は1年以上も続きます。
どんな検査があるの?
単純レントゲン検査では特別な所見はありませんが、
骨の変形や腱の石灰沈着(白っぽく見える)がみられることがあります。
また、関節造影、関節鏡(内視鏡の1つ)検査などをすることもあります。
どのように診断するの? |
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@中年以降の方であること
A明らかなきっかけがなく症状が出現していること
B痛みと動きの悪さがあること
の3つが診断上必要になります。 |
どんな治療があるの?
基本的に保存的治療(手術をしない治療)をします。
消炎鎮痛剤の使用、注射(ステロイド剤、局所麻酔薬、ヒアルロン酸製剤)、温熱療法(ホットパックなど)、体操(肩を動かさないで力を入れる、棒を両手でつかんで肩を動かす等)、神経ブロック(肩甲上神経)などがあり、ごく稀に手術(靭帯や関節包の切離)をする施設もあります。
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