足底腱膜炎とは?
足底腱膜炎は、足底、すなわち足の裏にある腱膜の炎症で、
歩いたときの踵の痛みが主な症状です。
足底腱膜は、踵骨の下面から5つの中足骨の先端の下面まで扇状に広がる腱様の膜です。
足の「土踏まず」のアーチが弓だとすると、足底腱膜はつるの役割を果たしています。
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何故起こるの?
加齢に伴って、徐々に足底筋膜炎を起こし
やすくなります。自然に痛みが出てくる場合
もありますし、急な長距離歩行、立ち仕事など
がきっかけになることもあります。 |
どんな症状が出るの?
痛む場所は、踵骨の下面にある足底筋膜の付着部です。踵の少し内側を押すと痛むことがよくあります。
急に長距離のジョギング、ウオーキングをしたり、硬い靴底の靴をはいて、長い買い物をしたといったきっかけがあるようです。
どのように診断するの?
触診で 足底腱膜に沿った痛み、特に踵の下に圧痛があれば診断は容易です。
レントゲンで踵の骨の下に骨棘(こつきよく : 腱の付着部にできる余計な骨の出っ張りです)が見えることもあります。
どんな治療があるの?
治療は、柔らかい靴の中敷をいれること、ヒールカップという踵のクッションをいれることなどから始めます。また、土踏まずのアーチを支えるような足底板(靴の中敷きです)も効果的です。
足底腱膜のストレッチも良いとされています。足首を反らすようにして、その上ですべての足趾を反らせます。足のうらが突っ張る感じが確認しながら、ゆっくり10数えます。一日に何回かやります。
病院では、消炎鎮痛剤の内服や外用薬を処方しますが、確実な効果は少ないです。痛みが強い時に、ステロイドの局所注射を足底腱膜付着部にすると痛みがかなり和らぎます。
難治例には手術で筋膜の付着部を切離するする方法もありますが、
扁平足が進む可能性があり注意が必要です。
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